ミステリ

木野塚探偵事務所だ (創元推理文庫(国内M))

樋口有介さんの「木野塚探偵事務所だ (創元推理文庫(国内M))」読了。ありていに言えばハードボイルドのパロディなんだけど、妙に気持良く読めてしまった。経理事務一筋で警察を停年退職したじいさんが私立探偵を目指すさまがなんとも楽しそうでうらやまし…

賢者はベンチで思索する (文春文庫)

近藤史恵さんの「賢者はベンチで思索する (文春文庫)」読了。……あとで書く……かも。

銀の犬 (ハルキ文庫)

光原百合さんの「銀の犬 (ハルキ文庫)」読了。完成度のムチャクチャ高い、ミステリ仕立てのファンタジー、いや、ファンタジー仕立てのミステリ、まぁ、どっちでもいい。しかも、そのうち、いつか、きっと続編が出るらしいので、それまでワクワクし続けること…

警察庁から来た男 (ハルキ文庫)

佐々木壌さんの「警察庁から来た男 (ハルキ文庫)」読了。横山秀夫さんの「震度0」を読んだ直後。どちらも警察の腐敗を取りあげているが雰囲気が随分違う。「震度0」と比べるとこちらは随分と熱い。気が向いたら続きを書く。

震度0 (朝日文庫 よ 15-1)

横山秀夫さんの「震度0 (朝日文庫 よ 15-1)」読了。いつもながらビリビリくるような緊迫感でしびれる。20年前ならこんな人ばかりじゃないだろうと思えていただろうが、最近はこんな人ばかりでもおかしくないなと思えてしまうのが悲しい。結末にわずかに救い…

鬼のすべて (光文社文庫)

鯨統一郎さんの「鬼のすべて (光文社文庫)」読了。たんたんとした文章の鯨っぽさはそのままだけど、ちょっとシリアスな雰囲気。この本が出て、世間に広がることで殺人事件も減ることでしょう(詳しくは本文を読むべし)。

千里眼シンガポール・フライヤー 上 (角川文庫 ま 26-109), 千里眼シンガポール・フライヤー 下 (角川文庫 ま 26-110)

松岡圭祐さんの「千里眼シンガポール・フライヤー 上 (角川文庫 ま 26-109)」、「千里眼シンガポール・フライヤー 下 (角川文庫 ま 26-110)」を読了。いつのながらのリアリティがありそうでない荒唐無稽さに、「アリエナイ」とぶつぶつ呟きながらもずんずん…

鎮火報 Fire’s Out (講談社文庫)

日明恩さんの「鎮火報 Fire’s Out (講談社文庫)」読了。これもとにかく面白かった。……後で書く……

桜姫 (角川文庫)

近藤史恵さんの「桜姫 (角川文庫)」を読了。この著者の作品は「モップの精……」のシリーズしか読んだことはないけど、こちらも面白い。この歌舞伎界隈を舞台にした作品があと二つはあるそうだから、見付けたら読んでみようかと思う。あと、著者にはちょっと失…

謎亭論処―匠千暁の事件簿 (祥伝社文庫 に 5-3)

西澤保彦さんの「謎亭論処―匠千暁の事件簿 (祥伝社文庫 に 5-3)」読了。いつもながら時系列バラバラの短篇集。それは別に構わないのだけど、ウサコ、刑事と結婚しちゃったのかぁ。ともかく、このバラバラの時系列にシリーズとして伏線ぽいのも散りばめたりも…

犬はどこだ (創元推理文庫 M よ 1-4)

米澤穂信さんの「犬はどこだ (創元推理文庫 M よ 1-4)」読了。ながく文庫化されるのを待っていた作品。ハードボイルドっぽくもあり、本格っぽくもあり、(少しだけ)ラノベっぽくもあり、それでいて見事にまとまっていてすばらしい。もちろんミステリとしても…

最後の願い (光文社文庫)

光原百合さんの「最後の願い (光文社文庫)」読了。一幕、一幕、登場人物が新たに加わって厚みを増していく構成がよくできている。もちろん、伏線もそれなりに張られてそらが回収されるのも楽しい。

てるてるあした (幻冬舎文庫 か 11-2)

加納朋子さんの「てるてるあした (幻冬舎文庫 か 11-2)」読了。樋口有介さんの「雨の匂い」の後でこれは落差が大きすぎる。素直な気持で読めば泣けてくるかもしれないけど、てるよのようにいじいじしているとちょっと辛いかもしれない。

春期限定いちごタルト事件 前 (Gファンタジーコミックス)

米澤穂信さんの「春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)」のコミカライズ作品。コミック化は饅頭屋餡子さん。内容的には原作に含まれているうちのいくつかのエピソードをそれなりに忠実に再現している。ただ、この本だけ読んでもけっこうわけ分からない度…

雨の匂い (中公文庫 ひ 21-4)

樋口有介さんの「雨の匂い (中公文庫 ひ 21-4)」読了。謎解きとかそういうのがないので本当はミステリじゃないかもしれない。冒頭で感じていたものを最後には感じなくなっているというのはなんとも恐しい。けど、これ、解説読むまで気付かなかった。というか…

バベル島 (光文社文庫)

若竹七海さんの「バベル島 (光文社文庫)」読了。表紙の絵に騙されて、コージーミステリみたいなのを想像しているとちょっとびっくりしちゃう。もちろん、そんなちょっととぼけた雰囲気もあったりするのだけど、なんか根底にホラーが流れているような雰囲気が…

笑う警官 (ハルキ文庫 さ 9-2)

佐々木譲さんの「笑う警官 (ハルキ文庫 さ 9-2)」読了。 普段どちらかと言うとうっとうしいと感じることも多い警察官だけど、実は皆それなり以上のプロフェッショナルであるという話……でもないけど、一気に読まされてしまった。警察内のどろどろが真実味たっ…

すべての美人は名探偵である (光文社文庫 く 10-6)

鯨統一郎さんの「すべての美人は名探偵である (光文社文庫 く 10-6)」読了。「邪馬台国はどこですか」や「九つの殺人メルヘン」で探偵役をしていた美人たちが主人公。具体的な描写は少ないけれど、文章でならばいくらでも美人が量産できるのは便利だ(表示に…

水妖日にご用心 (ノン・ノベル 840 薬師寺涼子の怪奇事件簿)

田中芳樹さんの「水妖日にご用心 (ノン・ノベル 840 薬師寺涼子の怪奇事件簿)」読了。いつもながらサクサク読めて楽しい。わずかに時期を外した風刺もまたおかし。このシリーズは小説版と全く違和感を感じないマンガ版もおすすめ。アニメ化もされないかなぁ…

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599)、チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600))

前から読みたかった海堂尊さんの「チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599)」、「チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600))」を読了。文庫本バンザイ。このまえ、…

理由あって冬に出る (創元推理文庫 M に 1-1)

似鳥鶏さんの「理由あって冬に出る (創元推理文庫 M に 1-1)」東京出張の往復の飛行機と待ち時間いろいろで読了。読みやすい。なんてことない学園ものミステリなんだけど、デビュー作としてはいい。とはいえ、この作品は表紙買いだったりするわけで……。男の…

不良少女 (創元推理文庫 M ひ 3-9)

樋口有介さんの「不良少女 (創元推理文庫 M ひ 3-9)」読了。創元の文庫版柚木草平シリーズもこれでおしまいだとか。残念。それにしても柚木草平ちょっとおいしい思いしすぎ。でもいつもよりほろ苦い結末。これはこれでありかと。

遠まわりする雛

米澤穂信さんの「遠まわりする雛」読了。省エネをモットーとする素敵な古典部部員の高校生ホータローが主人公のシリーズ最新版。まぁ、アレです。最後のエピソードでホータローが言えなかった言葉に尽きる。

キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39))

森博嗣さんの「キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39))」読了。読み始めたのは「火星の長城」を読み終わった日だからたぶん21日。買ったのは覚えてないけど、書店に並んで三日目くらい。このシリーズは最近の森博嗣さんの作品のなかでは比較的「普通」のミ…

誰もわたしを愛さない (創元推理文庫 M ひ 3-8)

樋口有介さんの「誰もわたしを愛さない (創元推理文庫 M ひ 3-8)」読了。1990年代の終わりごろの話なので、携帯電話が普通に出てくるようになっている。主人公の柚木草平は相変わらずだし、ミステリとしても面白いし、このシリーズは外れがなくていい。

誰もわたしを愛さない (創元推理文庫 M ひ 3-8)

樋口有介さんの「誰もわたしを愛さない (創元推理文庫 M ひ 3-8)」を読み始めた。主人公の柚木草平は永遠の38歳。38歳かぁ……。

なみだ学習塾をよろしく!?サイコセラピスト探偵波田煌子 (ノン・ノベル 836)

鯨統一郎さんの「なみだ学習塾をよろしく!?サイコセラピスト探偵波田煌子 (ノン・ノベル 836)」読了。買ったのは発売日で、読み始めたのは昨日(2007-09-11)。相変わらずふざけているけど許せちゃうユーモアミステリ。このシリーズ、テレビドラマにけっこう向…

不祥事 (講談社文庫)

池井戸潤さんの「不祥事 (講談社文庫)」購入。ちょっとドタバタっぽくて気楽に読めそう。メガバンクが空前の利益を上げている(本当?)この御時勢、庶民はこんなの読んで溜飲を下げるしかないのかも。戸梶圭太さんの作品のようなシッチャカメッチャカを期待。

キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39))

森博嗣さんの「キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39))」購入。正直言うと飽きてきたかも。最近は小学五年生の息子が森博嗣作品を気に入ってしまってるんだけど、森さんはちょっとユニークな人のようなので、あまりにウブな息子が影響されすぎないかどうか…

災いの古書 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 2-9)

ジョン・ダニングさんの「災いの古書 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 2-9)」読了。あまりにサスペンスフルで、一気に読んで寝不足になってしまった。リハビリはOKかな。主人公の無茶苦茶ぶりが痛快なんだけど、いきすぎた感じがしないでもない。カタルシスを求…