ぼくと、ぼくらの夏 新装版

樋口有介さんの「ぼくと、ぼくらの夏 新装版」を購入してそのまま一気読み。

こういう雰囲気はとても好きだなぁ。

主人公とその父親を合わせたらそのまま同じ著者の作品群の登場人物、柚木草平になってしまいそうな素敵な親子。本文中にあまり書かれてないけど、息子だけでなくとぼけた親父も刑事としてはきっと優秀なのだろう。こういう親になりたいなぁと思うが、なかなか現実は厳しい。現実では、とぼけているだけでは、誰も突っこんでくれなくて、気まずい沈黙を呼んでしまうのが関の山。

それにしてもいつものことながら、ああまで魅力的な女性陣が主人公たち簡単に掘れてしまうのに、腹が立つ。潭に僻んでいるだけだか。