百億の昼と千億の夜

光瀬龍さん原作の「百億の昼と千億の夜」を萩尾望都さんが漫画化したもの。原作は今は角川から出ているけど、私が読んだときは早川文庫版だったと思う。
中学・高校の頃は光瀬龍さんの作品の雰囲気が大好きでたくさん読んでいた。「喪われた都市の記録」とか年代記ものとか。指ではじけば、冷えた金属のような硬質の音がしそうなあの雰囲気は本当に独特。
その「百億……」を萩尾望都さんが漫画にした「百億の昼と千億の夜」も、やはり食事時の読もうと思って買ってきた(2ヶ月くらい前に)。が、結局昼食だけで読み切るわけもなく、家で積ん読状態になっていたのを就寝前に三日に分けて読むことができた。
なんかこんな話だったかなぁと思わないでもないけど、萩尾望都さんのカラーがかなり入っていてそれはそれでいいのだろうなと思った。でも、好きか嫌いかというとあまり好きじゃないかもしれない。萩尾もとさんのSFっぽい作品なら、「スター・レッド」の方が好き。今はこれも文庫版で買えるし、いい時代になったなぁ。