紅茶王子(文庫版)

先日、仕事で??某パチンコ店に行った。最近は、休憩コーナーに雑誌やコミックが置いてあることも多くて、その店にもコミックのコーナーがあった。昼食後だったのでちょっと一服(とはいえ煙草は喫わないけど)のつもりで読み始めたのが山田南平さんの「紅茶王子」シリーズ。

パチンコ屋の休憩コーナーに置かれているコミックにはなんでこんなのがと思うようなものがときどきある。別の店では「DRAGON QUEST -ダイの大冒険」が前巻揃っていて、微妙にマイナーな雰囲気を醸しだしていたし。

紅茶王子」は、現代の鉄火場と化した(でもなんとか元の娯楽方向に戻そうとはしているんだけど)パチンコ屋には似つかわしくない可愛らしいもの。逆に負けが込んでささくれ立った心をリセットして精神の平衡を保つのにはいいかもしれない。

自分自身、こういう可愛い系のコミックやジュブナイル(最近だとラノベ?)を読むのは、そういう意味があるような気がしている。ありえなかった自分の少年時代、青春時代に思いを馳せてなんとか明日への活力の源にするというか。むなしいといえばむなしいけど。

それはともかく、結局それから一週間たたずに文庫版で刊行さされている8巻まで揃えてしまった。自由に使える小遣いの多いのは、大人になってよかったなと思える数少いことのひとつであることよ。ただ、コミック単行本だとときどき、紅茶やお茶受けのレシピや著者の近況なんかがはさまっていたのが、文庫版で省略されているのがちょっと残念。文庫版は12巻で完結するらしく、それまで二ヶ月弱はワクワクできそう。

紅茶王子 (第2巻)書影が Amazon.co.jp にある2巻だけイメージを貼っておく……。