刺青(タトゥー)白書

樋口有介さんの「刺青(タトゥー)白書」読了。

いつもながら主人公の柚木草平はかっこいいなぁ。解説では登場人物みな「なんとなく大人気ない」なんて書かれているけれど、ならば、今これを書いている自分はなんなんだ、なんて思ってしまう。38歳の柚木草平より歳食ってるのに。

作者自身の後書きで、「本格だの新本格だのを標榜する方々は、トリックが甘い、とか謎がお粗末とか、いろんなことを言うでしょう」なんて謙遜しているけど、ミステリとしても十分面白い。