となり町戦争

三崎亜紀さんの「となり町戦争」読了。

戦争から、ディテールを徹底的に削ぎ落として、改めて別のディテールを加えていくとこういう戦争もありなのかもしれない。

午前4時までかかって一気読み。

行政への皮肉なんかもあるけど、それが主題ではないのだろう。主人公と同じように読者も戦争のリアリティを感じることはできないが、その現実味を感じられない戦場は確かにそこにあるということで。実際今の現実の戦争だって、大規模な戦闘は派手でよく目立つけれど、市民を巻き添えにする小規模なテロの連鎖のように主戦場は日常の生活の場に移っているのではないか。

となり町戦争