メモリー 上、メモリー 下

ロイス・マクマスター・ビジョルドさんの、マイルズ・ヴォルコシガンが主人公のシリーズ、「メモリー 上」、「メモリー 下」購入。

財布にあまり現金を持ってなかったので、二冊まとめて持っていったレジで「二千**円です」って、ちょっと焦った。

このシリーズでは、生物としてはどうしても他の人間に劣るマイルズが、その機転と根性で道を切り開いていくわけだけど、マイルズがいくらがんばってもその結果によって(極秘任務なので)社会的な評価を得ることはできない。マイルズが得るのはマイルズ自身と一部の理解者の間でだけ(それと敵と)の一種の共犯者めいた内輪意識の中にしかなくて、いつまでたっても世間一般に向けてはマイルズは元のマイルズのまま、というのがみそ。