ゆらぎの森のシエラ

菅浩江さんの「ゆらぎの森のシエラ」読了。

1989年の作品だということだけあって、若干の古さを感じることはある。ファンタジーの体裁をとっているので用語が科学のものでないのもそう感じさせる理由でもある。でもこれをそのままSFの作法で書いたところで、いまとなっては単に古いだけのものになってしまいそうで、ファンタジーの形を借りることで古くても味わいのあるものとして読むことができるのかもしれない。