勝利

ディック・フランシスさんの「勝利」読了。

偉大なマンネリズムで安心してハラハラできた。

が、ところどころで翻訳に違和感を覚えた。なんとなく、文章のつながりが不自然だとか、文中主語と述語の対応がとれていないような気がするとか。「セックス的」という表現が何度か出てきて、これは「sexual」の直訳っぽいんだれどこれもちょっと奇妙な感じ(「sexual joke」はありかもしれないけど「セックス的冗談」なんて言わないんじゃないかなぁ)。単行本から文庫本にまでなっているので、編集者(やもちろん著者)のチェックもれということはないだろうから、読み手側の問題なのかもしれないけれど。