せちやん 星を聴く人

川端裕人さんの「せちやん 星を聴く人」読了。

物心がついたころには、もうアポロが月に着陸していた。新幹線も時速250kmを誇っていたし、記憶にはないけれども一度大阪の万博へも行ったらしい。
自分が大人になったら、普通に月旅行くらいは出来るだろうと思っていた幼稚園のころ。天文好きな先生の影響もあって、自身も天体望遠鏡を親にねだって買ってもらい何度か写真を撮ろうとして失敗した小学生のころ。文化祭での展示で、ブラウン管に「ニュウリョクアヤマリ」というコンピュータからのメッセージを見て衝撃を受けた中学生のころ。その後のいたって平凡な(というか極立って平板な)学生生活。そういったもろもろのことを思い出しながら読んでいた。

なんか気持が後ろ向きになってしまう感じもするけど、人生って常に前に向いていないといけないとか、いつも明るくとか、イケイケドンドンとかそういうものでもないと思うので、時にはこういうのもいいかと思う。

小学4年生の息子にも読ませてみようかと思ったけど、まだ早いかなぁ。
せちやん 星を聴く人