夜のピクニック

恩田陸さんの「夜のピクニック」読了。

なんとも後味のよい作品。装丁(表紙)も素敵。

「……もっと、ちゃんと高校生やっとくんだったな」
……
「損した。青春しとけばよかった」

高校在学中にそれに気付けば上等。そもそも「青春」とはなんだーってのはあるけれど、なんだか面白かったような気もするけどなんにも残ってないなぁ、とあとになって思うより100倍ましだ。
自分は男子校だったし、こんな催しもなかったし、よい意味で個人主義万歳みたいな校風の学校だったので、こんな経験なんかかけらもないけれど、それでも、この本を読んでいるとなにかしら懐しさを感じた。それだけでもちょっぴり青春を取り戻せたような気がする。
夜のピクニック