操縦不能 (新潮文庫)

内田幹樹さんの「操縦不能 (新潮文庫)」読了。

前に「パイロット・イン・コマンド (新潮文庫)」を読んでみて面白かったので、書店で見かけて購入。予想に違わず、はらはらどきどきで、病院での待ち時間も入れて一気読み。

航空機の操縦なんてもちろんしたことはないけど、そのリアルさ加減はさすがに旅客機のパイロットをしていただけのことはある説得力を持つ。物語の背景にはそれほど深入りしないが、同じ事件(事故)を別の角度から主人公を替えて書いても面白そう。

惜しむらくは、著者がすでに鬼籍に入ってしまわれたこと。新作が読めないのはなんとも残念。